瑞浪市立釜戸中学校合唱祭

合唱を通して学級を一つに,そして全校を一つに



 2011(平成23)年2月18日,瑞浪市立釜戸中学校(岐阜県瑞浪市釜戸町)体育館において,同校の合唱祭が開催された。
 筆者が同校の合唱を鑑賞するのは,2010(平成22)年11月17日に開催された瑞浪市小中学校音楽会以来,3ヵ月ぶり4回目となる。
 当初は2月6日に開催される予定だったが,インフルエンザの影響で1年生が学級閉鎖となった関係で,日程が延期されたという経緯がある。もともと小規模な中学校であるため,数名でも欠けてしまったら合唱への影響も大きいわけだ。同校は各学年1学級しかないため,今回披露された学級合唱は,同時に学年合唱でもある。今回の合唱祭では,各学年2曲ずつに加え全校合唱の都合7曲が披露された。

1年生  「カリブ夢の旅」 「あなたへ

2年生  「Jupiter」 「モルダウ

3年生  「空駆ける天馬」 「さくら

全校  「道」



 同校の合唱の特徴は,やはり発声法だろう。女声は頭声,男声は胸声をそれぞれ意識できていた。つまり,普段話をする時のような地声ではなく,きちんと歌う時の声で発声できていたということである。1年生の男子ですら,先輩に憧れたためか,変声期の不安定な状態でも,一生懸命に胸声発声をしていたのが微笑ましくさえ感じた。
 ほとんどの中学校が地声で合唱している中で,この釜戸中学校は発声法に対するこだわりがあり,単に仲間との絆を深めようとするだけでなく,合唱そのものの技術も磨こうとしており,高く評価したい。要するに,合唱を手段化すると同時に,目的化してもいるということだ。




トップへ戻る



【最終更新】2011年8月1日