大垣市立西小学校5年生合唱発表

エコレンジャーがアルミ缶回収を呼びかけ



 2011(平成23)年6月5日,大垣駅(岐阜県大垣市高屋町)の駅前商店街一帯において,「元気ハツラツ市」(大垣市商店街振興組合連合会主催)が開催された。駅前通りを流れる水門川に架かる新大橋に設置された特設ステージにおいて,大垣市立西小学校(同市久瀬川町)5年生による合唱が披露された。ちょうど交差点の中心地にあたる位置のステージで,普段は自動車が往来しているが,この日は歩行者天国ということで,車両は通行止めであった。
 筆者が同校の合唱を鑑賞するのは初めてである。同校には約85名の5年生が在籍しているが,今回出演したのは約30名。したがって,5年生全員による合唱ではないという点に留意してほしい。
 今回披露された曲は,「Believe」。パートに分かれてはいないため,斉唱ということになる。伴奏にはキーボードが用いられたが,2名の児童による連弾であった。また,緊張していたせいかやや声量が小さいと感じたが,口をしっかりと開け,正確な音程で歌うことができていた。


小川大垣市長による挨拶
大垣市立西小学校5年生による環境学習の発表
大垣市立西小学校5年生による合唱  「Believe



 ところで,今回の合唱に先立ち,児童らが総合的な学習の時間に取り組んできた環境学習の発表が行われた。2010(平成22)年に岐阜県において開催された全国豊かな海づくり大会を機に,同校ではアルミ缶やペットボトルキャップの回収等に全校を挙げて取り組んでいる。そうしたエコ活動を牽引(けんいん)してきたのが,今回出演した5年生。総合的な学習の時間を軸に活動を展開し,全校に働きかけている。
 「西小エコレンジャー」という特殊部隊を編成して発表に臨んだ児童らは,これまで取り組んできた様々なエコ活動のうち,3つのテーマについて紹介した。その要旨は以下の通り。

@ カワゲラウォッチング
 学校の近くを流れる杭瀬川(くいせがわ)にはどのような生き物が生息しているか,どれだけ川が汚れているか調べた。水を浄化する生物はシジミであることを説明。そして,「ごみのポイ捨てをやめ,汚れた水を流さないようにしよう」と訴えた。

A 紙すき
 牛乳パックを用いた紙すきに挑戦。何気なく捨ててしまう牛乳パックも,リサイクルすれば立派な葉書になることを知った。また,その葉書を使い,同級生らに年賀状も送った。

B アルミ缶回収
 車椅子を購入することで人々の役に立ちたいという願いを達成させるため,アルミ缶を収集している。全校で少しずつ収集量を増やしているが,パワーズやイオン,コンビニエンスストアで多くのアルミ缶を提供してもらったこともあり,これまでに約2万8千個を回収。しかし,車椅子を購入するためにはまだ10万個足りない。そこで児童らは,大垣市の人口が約16万人であることに触れた上で「1人1個で16万個になる」と活動への協力を呼びかけた。

 最後に,レッド,イエロー,ピンク,ホワイト,ブルーの5名のエコレンジャーが「エコ宣言」を行い,発表を締めくくった。

レッド
歯磨きの時,水を流しっぱなしにしません
イエロー
ごみのポイ捨てをしません
ピンク
誰もいない部屋の電気をこまめに消します
ホワイト
マイバッグを持って買い物に行きます
ブルー
お風呂に入る時,お湯を大事にします



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【最終更新】2016年5月1日