第12回中野方町ほたるコンサート

中野方小学校児童が合唱を披露



 2011(平成23)年6月18日午後,恵那市立中野方(なかのほう)小学校(岐阜県恵那市中野方町)体育館において,「第12回中野方町ほたるコンサート」(中野方町青少年育成町民会議主催)が開催された。このコンサートは,中野方町が蛍の乱舞する地域であることに由来する。同校の近くを流れる中野方川などでは蛍の飼育やカワニナの放流等の保護活動が行われているそうである。
 同コンサートでは音楽グループ「LARGO」による芸術鑑賞会や,地元のマンドリン,ヴァイオリンサークルによる演奏等が行われたほか,同校の児童らによる合唱も披露された。
 筆者が同校の合唱を鑑賞するのは初めてである。同校は全校児童約60名の小規模校であるため,1学年に約10名しかいないということになる。今回披露されたのは全校合唱に加え,2学年合同での合唱が1曲ずつの都合4曲であった。また,全校合唱以外はピアノ伴奏がなく,代わりにCDが流されていた。恐らくピアノを弾くことができる児童がほとんどおらず,また音楽専科の教員もいないからなのだろう。


1,2年生 「メッセージ
3,4年生 「友だちシンドバッド
5,6年生 「翼をください
全校 「世界がひとつになるまで



 全般的には,低学年→中学年→高学年というように学年が上がるにつれて真剣に合唱に臨む姿が多く見られ,また女子に比べ男子が大きな声で頑張っていたという印象を受けた。低学年は緊張していたためか,指揮者から視線を()らしたり,はにかみながら歌ったりする姿が目立ち,ややまとまりが欠けていたが,中学年や高学年は声が十分に出ており,口を大きく開けて堂々と歌う児童が多くいた。
 なかんずく,高学年が披露した「翼をください」は,頭声発声が意識されており,また高音と低音に分かれた二部の美しいハーモニーを響かすことができており,下級生の模範であった。高学年としての自覚を感じさせる,頼もしい合唱であった。


ほたるコンサートは2011年より8年連続で取材しています。その記録については,ご要望があれば掲載したいと考えていますのでご希望の年をお知らせください。


トップへ戻る



【最終更新】2018年12月5日