羽島市立中央中学校3年生修学旅行平和セレモニー

ヒロシマの空に響いた「青葉の歌」



 2013(平成25)年5月23日,平和記念公園(広島市中区中島町)において,修学旅行で訪れた羽島市立中央中学校(岐阜県羽島市竹鼻町飯柄)の3年生による平和セレモニーが開催された。原爆の子の像前での黙祷や折り鶴の奉納が行われた後,原爆ドーム対岸の元安川親水テラスにおいて学年合唱が披露された。
 筆者が同校の合唱を鑑賞するのは,2012(平成24)年11月に開催された同校の開校20周年記念式典以来,半年ぶりとなる。



 今回披露された曲は,「青葉の歌」。世界平和と人類愛をテーマにした曲で,反戦・平和を訴えるのにふさわしい選曲と言えよう。屋外での合唱ということで,音響の良い環境ではなかったが,声量も概ね出ていた上,特に後半の「ラ」の直前のクレッシェンドが表現できており,平和を願う学年共通の想いを感じた。
 また,今回伴奏に用いられたピアノは,広島市で被爆しながらも修理され,今なお使用され続けている「被爆ピアノ」。68年前の8月6日の惨禍を知るピアノの音色と,平和を祈る生徒らの合唱が一体となり,ヒロシマの空に響き渡った。
 合唱が終わると,対岸で聴き入っていた他校の修学旅行団から拍手が送られており,手応えを感じた生徒らは平和への想いを新たにしていた。



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【最終更新】2013年6月6日