安八郡安八町立登龍中学校第33回文化祭



 2016(平成28)年11月5日,安八町総合体育館(岐阜県安八郡安八町大野)アリーナにおいて,隣接する安八町立登龍中学校(同)の文化祭が開催された。
 筆者が同校の合唱を鑑賞するのは前年度の文化祭以来,1年ぶりである。また,同校の文化祭に足を運ぶのは4回目となる。
 午前に各学年,学級の合唱が披露された後,午後には同校で20年続く伝統の「第九」の全校合唱が披露された。なお,午前に別の学校を訪問していた関係上,筆者が鑑賞させていただいたのは午後の部のみである。
 「共奏 〜仲間と共に鍛え合い さらに上をゆく誇れる姿を創り上げる龍児〜」というスローガンの下,龍児(登龍中学校生徒)一丸となって取り組んできた第九を披露した。

 同校の文化祭の最大の特徴は,やはり「第九」を披露するという点にあるだろう。第九とはドイツの作曲家・ベートーヴェンが作曲した「交響曲第9番ニ短調作品125」のことであるが,例年,同校が披露するのはその最終楽章である。第1楽章から第4楽章まで全て演奏すると約1時間を要すため,生徒やオーケストラの負担を考慮し,もともと合唱が含まれていない第1〜3楽章は割愛したものと思われる。
 当日の筆者は午前に各務原市内の学校において合唱の取材をしていた関係上,登龍中学校の合唱は午後の部の第九のみ鑑賞させていただいた。
 例年,10〜12月は各地の学校で文化祭や合唱祭等の文化的行事が開催されているが,登龍中学校の文化祭が開催された今回のような11月上旬というのは,例年そうした行事が特に集中する時期であり,毎日のようにどこかの学校で開催されている。日程が重なると,どの学校を選択すべきか直前まで悩むことも少なくないのだが,登龍中学校に関しては第九を披露する数少ない学校であるという点に加え,同校の第九は毎年鑑賞しているため,前年度からどれだけ進化した第九を披露してくれるかを確認する必要性を感じていた。さらに,本年度は同校の創立70周年及び第九が開始されて20周年という節目の年である点も,同校を選択する決め手となった。その選択の背景には,節目の年に相応しい,過去最高の感動的な第九を披露してくれるに違いない,という並々ならぬ期待があったことは言うまでもない。


〜続く〜


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【最終更新】2016年11月23日